Terrasol’s EYE

No.2 「転職のための転職」になっていないか?

2016/12/12

転職を考えるには、そのタイミングが重要な“カギ”となります。
昨今、勤務先の事情によって自身ではタイミングを図れないこともありますが、今回は自分でコントロールできる場合についてお話ししたいと思います。

企業で働いていると、キャリアパスの不透明さ、希望せぬ配属、会社基盤の不安定さ、待遇の悪さ、人間関係等、必ずつまずく出来事があります。そんな時、少し前の時代には、同僚や知人または気の置けない上司に愚痴を言ったり意見を聞きながら、気持ちを持ち直したり、冷静に考えたりしたものでした。

しかし現在はどうでしょう?

PCでもスマホでも、いつでも求人情報を目にすることができます。キーワードを入力し、ヒットした求人案件に表示される“応募する”をクリックするだけで、外部とのアクセスが図れ、転職への道がつながっていきます。また、経歴を開示することで、人によっては日に数十件と経歴にフィットしそうな求人情報が直接送られても来ます。不満や不安を抱えている現職の仕事内容や職場環境と、目の前の求人内容・条件等とを無意識に比較しながら、どんどんどんどん転職という方向に物事が流れていきます。

その流れのなかで、ぜひ一度立ち止まってみてください。
自身の経験を今後3年、5年と活かしていけるのか? 仕事の幅はどのぐらい広がるか。方向転換する場合は第二のキャリアを築く種がある会社なのか。会社(職種)を変えるのにふさわしい時期なのか? 10年先のことは難しいでしょうが、地に足の着いた“ちょっと先”を見据えておくことは必要かと思います。

また求人は条件のみならず、その業界や会社社風との相性も重要です。それらをしっかりと見極める“眼”を持つことも忘れてはいけません。そして転職活動の前に、自身のキャリアの棚卸しをしながら話せる相手を見つけておくことも考えてはいかがでしょうか。
「転職のための転職」にならぬように。


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