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No.10 やっぱり気になる転職回数!

2019/03/20

NO. 10 やっぱり気になる転職回数!

 

転職回数――企業人事との間で私たちが頻繁にやりとりするテーマの一つです。

昨今転職は一般的になり、殊に外資系ではその回数が多くても特に問題にはなりません。10年前と比べると、転職を重ねた方を多く見かけるようになってきています。

しかし、その回数も例えば30代で56回となると、企業人事に懸念を抱かれることもあるようです。

 

当社で転職を支援する場合、企業人事から必ず尋ねられることは、その理由です。

キャリアアップを図って定期的に23年で転職する方もいらっしゃれば、なぜかポジション廃止や事業クローズにぶつかり不可抗力での転職を繰り返す方もいらっしゃいます。

採用側の転職回数への懸念には以下のような点があります。

・飽きっぽい性格ではないか?

・嫌なことがあると直ぐに逃げ出してしまう人ではないか?

・人間関係で何か問題があるのではないか?

・重要な仕事を任せても大丈夫だろうか?

・情報の確認が不得手な人ではないか?

 

すでに転職を重ねている場合、第三者がその理由を納得できるように、転職のストーリーや在籍していた会社の業績状況等を、理路整然と語る準備をしておかれるとよいでしょう。職務経歴書も各社での経験と成果をご自分の実力がわかるようにまとめ、かつ強みを論理的に表現・PRする工夫も必要でしょう。

それが面接での有効な対策につながっていくことと思います。

 

一方、一社に20年勤続し初めての転職、というケースはどうでしょう?

その場合、人事が選考の際に注目するのは以下のような点です。仕事上の実績に加え、適応力を確認したいという意向があるように思います。

・社風/環境に馴染めるか?

・柔軟性はあるか?

・前の会社のやり方と比較しすぎないか?

・自分の専門性を理解しているか? その専門性を磨けているか?

ご自分の経験のどこに専門性があるのか、職務経歴書をまとめながら具体的に考えてみるとよいでしょう。面接に進んだ場合は、上記のような人事側の懸念点を払拭できるよう、具体例をあげた回答を心がけることをお勧めします。

 

転職回数の多寡にかかわらず、自分の成果や役割、強み、将来のビジョンを言葉にできるよう意識して日々の仕事に邁進し、自信を持って挑戦されることが重要でしょう。


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